体外衝撃波治療(ESWT)
~痛みの原因に直接アプローチする、再生を促す新しい治療法~
ESWT(体外衝撃波治療)とは、衝撃波という音のエネルギーを体の外から患部に照射し、痛みの原因となる組織の修復や血流の改善を促す治療です。薬や注射ではなかなか改善しない慢性的な痛みに対して効果が期待される、再生医療的アプローチとして注目されています。
当院では拡散型圧力波(radial pressure wave:RPW)を用いた体外衝撃波治療器を採用し治療に導入いたしました。機械の種類については現在、デモ中で、皆様の治療後のアンケートを参考に決定いたします。
このような症状におすすめです
・肩関節周囲炎による肩こり、肩の痛み
・アキレス腱炎、足底腱膜炎による足首・かかとの痛み
・テニス肘・ゴルフ肘による肘の痛み
・膝蓋腱炎・腸脛靭帯炎による膝の痛み
・腱鞘炎による手・指の痛み
・慢性的な筋・腱の痛み など
これらの痛みは、長引く炎症や血流不足によって組織の修復が遅れていることが原因とされています。
ESWTの特徴・効果
ESWTは「体の自然治癒力」によって促す治療法です。痛みを感じる自由神経終末に衝撃波を当てることでの治療後すぐの除痛効果と、組織の修復を促すことでの治療後から時間が経ってからの除痛効果をもたらします。
基本的に副作用はありませんが、以下の事象の報告があります。腫れ、発赤、内出血、湿疹、治療中及び治療後の痛み、感覚異常などの神経障害
*治療部位に細かな傷を与えるので治療当日は安静にされてください。いずれも数時間から数日で軽快すると報告されています。
本治療は以下に述べる患者さんや病態には原則として適用できません。
・妊娠中の方
・施術部位へのステロイド注射による治療中の方
・腱断裂
・小児の未成熟な成長軟骨板
・腫瘍や感染部位
治療の流れ
1.診察・評価
医師が痛みの部位と原因を診察し、症状に応じてレントゲンやエコーの検査を行います。
2.照射
低レベルの照射から開始し、反応を見ながら徐々に出力を上げます。1回の治療時間は約10分程度です。
3.通院
1〜2週間ごとに計3回を目安に照射を行うことで、痛みの軽減が期待されます。
※手術や麻酔は不要で、治療後すぐに歩行・日常生活が可能です。
費用について
現在、保険診療で実施しております。
例)消炎鎮痛処置の場合は1回あたり110円(窓口3割負担の場合)
治療前の診察・検査も保険診療ですので保険証をお忘れになりませんようご注意ください。
